心地いい音楽の中で

”Radiohead”というグループをご存知でしょうか?
イギリスのバンドで、、時代の流れにとらわれない、アンダーグラウンドな精神を持つオルタナティブバンドです。Thom Yorke がボーカルをつとめるのですが、彼の父親は原子物理学者だったそうで、なんとなく頭の構造が私などとは全く異なるだろうと思われる環境にそだったようです。やや簡単には人を受け入れなさそうな雰囲気を持つのも納得しました。

私の音楽の好みは長い間ジャズとクラッシックだったのですが、最近になってかなり変化してきていることに気づきました。家ではビルエバンスやサティ、トロント生まれのピアニストグレングールドなどピアノ中心の音楽を流していますが、トロントに来て以来、なぜか街中を歩くときには日本のバンド、ブルーハーツなどを聴くようになり、日本にいたころには聴いたことなどなかった彼らから元気をもらったりしています。
以前からもちろんレディオヘッドの音楽は聴いたことがありましたが、結構いい曲つくるんだなあと思うことはあっても、普段の生活の中で、彼らの曲を好んで聴いたり口ずさむことなどありませんでした。
それが、ここ最近になって、なぜかとっても気になる存在となり、彼らの曲をYoutubeで探しては聴くようになりました。自然に耳に入ってくる美しいメロディーと、胸に残された、少し痛むような、少し泣きたくなるような、少し温かいような不思議な感覚が今の私にはどうやら心地いいと感じるらしいのです。彼らの作風について解説などするつもりはまったくありませんので、気になる方はぜひ、まずは聴いてみてください。

もう還暦にあと一、二歩というところで、そっちへ音楽の好みが流れたことは、私にまたひとつ、人生面白いと思わせます。年を取ったら演歌だなんて思っていたわけではありませんが、まさかRedioheadに向かうとはまったく期待していませんでしたから。最近またようやくアブストラクトペインティングをはじめたのですが、今までとは違って、彼らの音楽を聴きながら描くというこれまた不思議な時間を過ごすことになりました。これで私の絵の作風も変わる?

考えてみると、人って何が心地悪いかはよく知っていて、自分の心地悪さに対する愚痴は止まることを知らないようで、Twitter でも数多く見られます。
「だったら、心地いいことをすれば?」と言っても 「だって、あれがあるから、これがあるから」と言ってやれない自分を誇張したりします。もう私はそういうものを卒業したいと思っています。小さいころから自分嫌いだった私はもう十二分に苦くていやな想いを経験してきましたから、ボチボチやめたいと感じているわけです。だって、そんな自分を好きでいられるはずはありません。

そんな想いが、いくつになろうが、どこにいようが、自分にとって何が心地いいことかがわかる自分でいたいと思わせているのかもしれません。今現在の私という人間の存在を支える大切なことだと認識しています。だからこそ、その心地いいことをちゃんと自分自身のためにしていきたい、と改めて思うこのごろです。


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コメント

グレングールドの弾くバッハがすごく好きよ❤︎
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Author: tamami gavrilovic

エタラジスト
窓を装飾する人という意味の仏語
以前西武百貨店に店内装飾の担当者として勤務していた際に呼ばれていました。
カナダに移り住み12年。今も日々の生活を自分なりに魅力的に作っていく人生のエタラジストでありたいと思います。
Toronto市内のロフトに移って2年。最近は絵を描くことに夢中です。
Life is hard ではありますが、Life is wonderful でもあると信じています。

Instagram tamamigavrilovic

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